高圧や特別高圧の需要家にとって、小売電気事業者が倒産、もしくは事業から撤退した場合の事業継続リスクの備えとして、最終保障供給は欠かせない制度です。最終保障供給は、万が一小売電気事業者から電力が供給されなくなってしまった場合のセーフティネットとして機能します。

しかし、2022年の制度改正以降、料金高騰リスクが顕在化しており、長期契約には不向きといった側面もあるため、十分に制度を理解した上で早期に脱出するルートを確保しておくことが重要です。

本記事では、制度の仕組みから電力難民脱却のための具体的な対策まで、最終保障供給について知っておくべき情報を解説します。

最終保障供給とは?電力のセーフティネットの仕組み

最終保障供給は、契約していた小売電気事業者が突然倒産したり事業撤退したりした際に、一般送配電事業者が代わりに電力を供給する制度です。まずは、制度の概要や仕組み、電力供給の現状などについて確認していきましょう。

最終保障供給の定義と対象

最終保障供給とは、小売電気事業者が急に撤退した場合などに、空白期間なく電気を供給する制度です。電気事業法によって、一般送配電事業者に供給義務が課されています。

対象となるのは、高圧や特別高圧で電力の供給を受ける需要家です。具体的には、中小ビルや中小規模工場、オフィスビル、デパート、大規模工場、自治体の公共施設などが該当します。この制度の目的は、小売電気事業者の倒産やその他の不測の事態において、電力供給が途絶えてしまい、顧客側が不利益を被ることがないよう保護することです。

なぜ今、最終保障供給が注目されているのか

最終保障供給が注目されている背景には、新電力の撤退や倒産が相次いでいる現状があります。

2016年4月の電力小売全面自由化以降、多くの事業者が小売電気事業へ参入しました。しかし、2022年以降はロシアによるウクライナ侵攻を背景とした燃料価格の高騰や、急速な円安の進行などにより、新電力の経営環境は厳しさを増しています。

帝国データバンクの調査によると、2024年3月時点で新電力706社のうち119社が撤退または倒産・廃業しており、全体の約17%にのぼります。2022年3月時点では17社だったため、7倍に増加したことになります。

こうした状況を受けて、契約していた小売電気事業者から供給を受けられなくなり、新たな契約先を見つけられない「電力難民」が続出しました。最終保障供給は、こうした電力難民にとって最後の砦として機能しているのです。

実際、最終保障供給の契約件数は2022年2月以降に急増し、2022年10月にはピーク時の約4万5千件に達しました。その後、2023年4月の料金改定を受けて契約件数は減少傾向にあり、直近の公表値では2025年1月で2,945件、2026年1月には1,900件となっています。

低圧電力には適用されない

最終保障供給の対象は高圧や特別高圧の需要家のみであり、一般家庭や小型商店などの低圧電力には適用されません。

低圧電力に関しては、電力自由化後も旧一般電気事業者(大手電力会社)による「経過措置料金」が存続しており、この経過措置料金がセーフティネットの役割を担っています。経過措置料金とは、従来からある「従量電灯」などの料金プランをそのまま残すことが義務付けられたものです。

ただし、経過措置料金は段階的に見直しが進んでおり、将来的には低圧も最終保障供給の対象となる方向で制度整理が進んでいます。

最終保障供給の料金の仕組みと2022年改正の衝撃

最終保障供給の料金は、通常の電力契約と同様の構成ですが、2022年9月の制度改正により大きく変わりました。ここでは、最終保障供給の料金やその仕組みについて詳しく解説します。

基本料金と電力量料金の構成

最終保障供給の料金は、以下の要素で構成されます。

  • 基本料金:契約電力(kW)に応じて決まる固定費
  • 電力量料金:使用電力量(kWh)に応じて決まる変動費
  • 燃料費等調整額:燃料価格の変動を反映した調整額
  • 再生可能エネルギー発電促進賦課金:再エネ普及のための全国一律の賦課金

このうち、2022年9月の制度改正で大きく変わったのが、燃料費等調整額の部分です。

最大のリスク:「市場価格調整項」の導入

2022年9月1日、最終保障供給の料金体系に「市場価格調整項」が新たに導入されました。この変更は、最終保障供給の料金リスクを大きく変える、まさに「衝撃」と言える制度改正でした。

それまでの最終保障供給料金は、各エリアの大手電力会社が提供する標準プランの1.2倍に設定されていました。これは、最終保障供給を一時的なセーフティネットと位置づけ、長期利用を抑制するための措置でした。

しかし、2021年末から2022年にかけて電力市場価格が高騰した際、燃料価格の上昇を料金に転嫁できない固定料金プランの電気代が、最終保障供給料金を上回る「逆転現象」が発生しました。これでは、企業が積極的に最終保障供給を選択したり、契約が長期化したりするリスクがあります。

こうした状況を是正するため、市場価格調整項を追加することで、日本卸電力取引所(JEPX)の価格変動を最終保障供給料金に反映する仕組みに変わったのです。

市場価格調整項の計算式は、以下のようになります。

市場価格調整項 = (平均市場価格 − 基準市場価格) × 基準市場単価

つまり、算定期間における卸電力市場の平均価格から、電力会社ごとに定める基準市場価格を差し引き、さらに電力量1kWh当たりの単価を乗じたものが、市場価格調整項として料金に上乗せ(または減算)されます。

ただし、実際の算定式は各一般送配電事業者の約款で定められており、エリア別のスポット市場価格(月平均)を基準とした係数計算が行われます。

この変更により、従来の「標準メニュー×1.2倍」という上限設定は事実上撤廃され、市場価格が高騰すればするほど、最終保障供給料金も際限なく上昇するリスクを抱えることになりました。

自治体・法人にとって致命的な「予算の予見性」が失われる仕組み

市場価格調整項の導入で最も深刻な問題は、事前に電気料金を見通せなくなったことです。

市場価格は天候、気温、燃料価格、国際情勢など様々な要因で30分単位に変動します。特に、異常気象や災害、地政学的リスクが重なると、予測不可能な高騰が起こる可能性があります。

実際、2020年度末から2021年初めにかけては、強烈な寒波による需要増加や発電所トラブル、液化天然ガス(LNG)在庫の減少などが重なり、市場価格が一時200円/kWhを超える水準となる場面も見られました。

企業や自治体にとって、電力コストは重要な経費項目です。予算編成や資金計画を立てる上で、毎月の電気料金が読めないという状況は、経営上および財政上の大きなリスクとなります。

また、なぜ高額な最終保障供給料金を支払うことになったのか、議会や株主への説明責任を果たすことも極めて困難になるでしょう。

最終保障供給のメリット

料金高騰リスクがある一方で、最終保障供給には重要なメリットもあります。供給が継続することによってどんなメリットがあるか、どんなリスクを回避できるかを確認しましょう。

倒産しても即座に停電しない

最終保障供給の最大のメリットは、契約していた小売電気事業者が倒産や事業撤退をしても、即座に停電することなく電力の供給が継続される点です。

電力は現代のビジネスにおいて最も重要なインフラの一つです。電力供給が途絶えれば、工場の生産ラインは止まり、オフィスの業務は麻痺し、店舗の営業は不可能になります。取引先や顧客に多大な迷惑をかけるだけでなく、企業の信用問題にも発展しかねません。

最終保障供給は、こうした事業継続上の致命的なリスクを回避する仕組みとして機能します。電気事業法によって一般送配電事業者に供給義務が課されているため、突然電気が止まる心配はありません。

契約期間の縛りがないので即解約が可能

最終保障供給のもう一つのメリットは、契約期間の縛りがなく、柔軟に解約できる点です。

一般的な電力契約では、契約期間が1年や2年と設定され、期間内に解約すると違約金が発生するケースもあります。しかし、最終保障供給は緊急避難的な位置づけのため、新たな小売電気事業者との契約が決まり次第、いつでも解約できます。

これにより、企業は自社に最適な電力会社をじっくり選定し、納得のいく契約条件で切り替えることが可能です。焦って条件の悪い契約を結ぶ必要はありません。

最終保障供給のデメリット

メリットがある一方で、最終保障供給には理解しておくべきデメリットも存在します。経営を圧迫する契約料金の高さや料金高騰リスク、現場の事務負担などについて解説します。

通常契約より割高になるケースが多い

最終保障供給の最大のデメリットは、通常の電力契約よりも料金が割高になる点です。

前述のとおり、2022年9月以降は市場価格調整項が導入され、卸電力市場の価格変動が料金に反映される仕組みになりました。市場価格が安定している局面でも、もともと標準プランの1.2倍水準を基準に設定されているため、通常契約より高くなるケースが大半です。

さらに、市場価格が高騰した場合は、その影響がダイレクトに料金に跳ね返ってきます。市場環境によっては、想定を大きく上回る電気料金が請求されるリスクがあるのです。

企業や自治体にとって、こうしたコスト増は利益や予算を圧迫する要因となります。特に電力使用量の多い製造業や、限られた予算で運営される公共施設では、その影響は深刻です。

申し込み手続きや短期での再切替業務の手間がかかる

最終保障供給を利用する際には、総務・管理部門の事務負担が増加します。

まず、最終保障供給への切り替え手続きが必要です。一般送配電事業者への申請、契約内容の確認、社内承認など、通常業務に加えて対応しなければなりません

さらに、最終保障供給はあくまで一時的な措置のため、できるだけ早期に新たな小売電気事業者を見つけて切り替える必要があります。複数の電力会社への見積もり依頼、料金プランの比較検討、契約交渉、再度の切り替え手続きなど、短期間に多くの業務が発生します。

こうした業務は、通常の電力契約では数年に一度程度ですが、最終保障供給を経由する場合は数ヶ月の間に集中して発生するため、担当者の負担は計り知れません。

高額な最終保障になった場合の説明責任がある

最終保障供給の料金が高騰した場合、その理由を社内外に説明する責任も発生します。

特に上場企業や自治体では、電力コストの大幅な増加は、株主や議会から厳しく問われる可能性があります。「なぜ高額な最終保障供給を利用することになったのか」「なぜ早期に切り替えなかったのか(事業者の見極めが甘かったのではないか)」といった質問に対し、合理的な説明をしなければなりません。

しかし、小売電気事業者の倒産や撤退は予測困難であり、市場価格の変動も外部要因によるものです。担当者としては「やむを得なかった」としか言いようがない状況であっても、結果として高額な電気料金を支払うことになれば、責任を問われかねません。

こうした説明責任のリスクも、最終保障供給の見逃せないデメリットの一つと言えるでしょう。

最終保障供給の申込み方法と注意点

実際に最終保障供給を利用する際の手続きはどのようなものでしょうか。申し込みの手続きの流れやポイント、注意点などを確認しましょう。

申し込み手続きの流れ

最終保障供給に申し込む際には、各地区の一般送配電事業者に問い合わせるのが基本的な手続きの進め方です。

最終保障供給の申し込み先は、電力供給地点を管轄する一般送配電事業者(東京電力パワーグリッド、関西電力送配電など)です。小売電気事業者ではなく、送配電事業者である点に注意しましょう。

手続きの流れは以下のとおりです。

  1. 管轄の一般送配電事業者に連絡する
  2. 需要場所や供給に関する各種条件の確認をする
  3. 契約種別および料金について合意する
  4. 電気最終保障供給約款によって契約内容を定める
  5. 契約締結

なお、契約している小売電気事業者との契約解除前に最終保障供給を受けることはできません。一般的には、契約していた小売電気事業者から、一般送配電事業者に対し託送供給契約の解除申し込みが行われた後、初めて最終保障供給の手続きが可能になります。

最終保障供給の申し込みを検討している場合は、まずは契約していた小売電気事業者に対し、託送供給契約の解除手続きが済んでいるかを確認してください。

長期間利用できないため早期脱出が鉄則

最終保障供給はあくまでセーフティネットであり、長期間利用することは想定されていません

原則として契約期間は1年以内とされていますが、契約期間の満了日までに新たな小売電気事業者と契約できなかった場合は、一般送配電事業者へ申し出ることにより契約を更新できます。つまり、制度上は1年を超えて利用することも可能です。

しかし、料金が割高である上、市場価格の変動リスクを負うことになるため、経済合理性の観点から、できるだけ早期に新たな小売電気事業者と契約することが鉄則です。

契約していた小売電気事業者から供給停止の通知を受けた時点で、速やかに複数の電力会社に見積もりを依頼しましょう。高圧電力の契約には少なくとも1ヶ月半程度の時間がかかるため、余裕を持った対応が必要です。

電力難民にならないための具体的な対策

最終保障供給を経験した、あるいは将来的にそのリスクを抱えている企業や自治体は、どのような対策を講じるべきでしょうか。ここでは、電力難民にならないための具体的な対策を3つ紹介します。

  • 対策①:財務健全性(与信)のチェック
  • 対策②:供給実績と調達力の確認
  • 対策③:契約内容を徹底的に理解してから契約する

対策①:財務健全性(与信)のチェック

電力難民にならないための1つ目の対策は、契約する電力会社の財務健全性をしっかり確認することです。

「価格の安さ」だけで電力会社を選ぶと、経営基盤が脆弱な事業者と契約してしまい、結果的に再び電力難民になるリスクが高まります。特に、極端に安い料金を提示する事業者には注意が必要です。

確認すべき項目として、以下が挙げられます。

確認項目 チェックポイント
株主構成 大手企業がバックにいるか、資本関係はどうか
資本金・売上規模 一定規模以上の事業基盤があるか
電力小売事業の実績年数 参入から何年経過しているか
決算情報 営業利益・純利益は黒字か、自己資本比率は健全か
事業の多角化 電力小売以外の収益源があるか

上場企業であれば決算情報は公開されていますが、非上場企業の場合は情報収集が難しいこともあります。その場合は、帝国データバンクや東京商工リサーチなどの企業信用調査会社の情報を活用するのも一つの方法です。

対策②:供給実績と調達力の確認

2つ目の対策は、電力会社の供給実績と電力調達力を確認することです。

新電力の中には、自社で発電設備を持たず、卸電力市場からの調達に大きく依存している事業者も存在します。こうした事業者は、市場価格が高騰した際に調達コストが急増し、事業継続が困難になるリスクがあります。

確認すべき項目として、以下が挙げられます。

確認項目 チェックポイント
自社発電所の有無 自社で発電設備を保有しているか
電源構成 どのような電源から調達しているか(火力、再エネ、原子力など)
供給地点数・契約件数 どの程度の実績があるか
供給エリア 全国対応か、特定エリアに特化しているか
事業撤退や新規受付停止の履歴 過去にそうした事態がなかったか

自社発電所を持つ電力会社は、市場価格の変動リスクを一定程度回避できるため、供給安定性が高いと言えます。また、大手電力会社や長年の実績を持つ事業者は、調達力や供給体制が整っている傾向があります。

対策③:契約内容を徹底的に理解してから契約する

3つ目の対策は、契約前に料金プランの仕組みや契約条件を徹底的に理解することです。

最終保障供給を経験した今だからこそ、料金体系の理解がいかに重要かが身に染みているはずです。同じ失敗を繰り返さないためにも、次の契約では以下の点を必ず確認しましょう。

確認項目 チェックポイント
料金プランの種類 市場連動型か、固定単価型か、ハイブリッド型か
燃料費調整額 上限設定があるか、調整の仕組みはどうなっているか
契約期間 何年契約か、自動更新されるか
中途解約の条件 違約金は発生するか、金額はいくらか
供給停止のリスク どのような場合に供給停止になるか、予告期間は何ヶ月前か
料金見直しの条件 契約期間中に料金改定はあるか、どのような条件で変更されるか

特に重要なのは、市場連動型プランと固定単価型プランの違いを理解することです。

市場連動型プランは、市場価格が安定している局面ではコスト削減のメリットがありますが、価格高騰時には大きなリスクを負います。一方、固定単価型プランは料金が安定しており予算管理がしやすいですが、市場価格が下落してもその恩恵を受けられません。

自社の電力使用状況、リスク許容度、予算管理の方針などを踏まえて、最適なプランを選択することが重要です。

また、契約書の内容で不明な点があれば、必ず契約前に電力会社に確認しましょう。曖昧なまま契約すると、後々トラブルの原因になりかねません。

最終保障供給に関するよくある質問

最終保障供給についてよくある質問と、その回答を以下にまとめます。

Q.最終保障供給を契約していないとどうなりますか?

契約していた小売電気事業者が倒産や事業撤退をし、新たな契約先が見つからない場合、無契約状態となり、最終的には電力供給が停止(停電)する可能性があります

ただし、実際には小売電気事業者が事業撤退する際、一定の予告期間(通常1〜3ヶ月前)を設けて顧客に通知することが一般的です。この期間内に最終保障供給の申し込みや、新たな小売電気事業者との契約を済ませれば、停電を回避できます。

とはいえ、予告期間が短かったり、新規受付を停止している電力会社が多い状況では、切り替えが間に合わないリスクもあります。契約している電力会社の経営状況には常に注意を払い、万が一の事態に備えておくことが重要です。

Q.最終保障供給はいつまで利用できますか?

原則1年以内ですが、更新を続ければ1年を超えて利用することも可能です。しかし、経済合理性が低いため長期利用は推奨されません。

最終保障供給の契約期間は原則1年以内ですが、契約満了時に新たな小売電気事業者との契約が決まっていなければ、一般送配電事業者へ申し出ることで契約を更新できます。

しかし、最終保障供給は通常の電力契約よりも料金が割高であり、市場価格の変動リスクも負うことになります。企業にとって、こうした高コストの状態を長期間続けることは、経営上好ましくありません。

できるだけ早期に新たな小売電気事業者を見つけ、通常の電力契約に切り替えることが推奨されます。

Q.最終保障供給の契約満了後はどうなりますか?

契約満了前に新たな小売電気事業者との契約を締結すれば、そちらに切り替わります。契約を締結していない場合は、更新手続きを行うことで最終保障供給を継続できます。

最終保障供給の契約期間は原則1年以内ですが、満了日が近づくと一般送配電事業者から契約更新の案内が届きます。新たな小売電気事業者との契約がまだ決まっていない場合は、更新手続きを行って最終保障供給を継続することになります。

ただし、前述のとおり、料金が割高であるため、できるだけ早期に新たな契約先を見つけることが望ましいです。

最終保障供給は制度を十分理解して活用しよう

最終保障供給は、小売電気事業者の倒産や事業撤退といった不測の事態において、電力供給を継続するための重要なセーフティネットです。高圧や特別高圧の需要家にとって、事業継続上のリスクを回避する最後の砦として機能します。

POINT

最終保障供給はあくまで「緊急避難」の位置づけなんじゃ。長期滞在する場所ではない。2022年9月の制度改正で市場価格調整項が導入されると、料金高騰リスクが大きくなり、予算の予見性も失われてしもうた。通常の電力契約よりも割高になるケースがほとんどじゃから、できるだけ早期に新たな小売電気事業者と契約することが鉄則なのじゃ。

また、電力難民にならないためには、電力会社選びの段階で慎重な判断が求められます。「価格の安さ」だけで選ぶと、結果的に最終保障供給行きのリスクが高まります。財務健全性や供給実績、契約内容を徹底的に確認し、「価格」と「安定」のバランスを見極めることが重要です。

電力契約の見直しおよび事業者の与信管理は、専門的な知識が求められる領域です。自社だけで判断するのが難しい場合は、エネルギーマネジメントの専門家のサポートを活用することも一つの選択肢です。最終保障供給の制度とリスクを正しく理解し、自社に最適な電力契約を選択することで、安定的かつ持続的な事業運営・行政運営を実現していきましょう。